ハザードマップ 自分の居住地の リスクを確認しよう。

災害は前兆なく不意に襲ってくるもの。事前に「災害への心構え」があるかが、その時の自分を大きく助けるのです。
ハザードマップは「災害予測」と「被害の範囲」を地図化したもので『防災マップ』とも呼ばれます。マップには、被害想定区域、避難経路、避難場所、防災関係施設の位置など地域ごとの危険予測や避難に関する情報が示されている防災の基本アイテムです。 大地震があった時危ない区域は? 水害が起きる可能性があるのはどこか? 火災の状況は?など、被災時を予測した様々な情報のハザードマップがあります。自分の家や会社などの所在地の地理的なリスクを知ることで、避難所へのルートを具体的にイメージし、作ることができるのです。

サバイバルポイント

①自宅、会社など、生活範囲のリスクを知ろう。ハザードマップの利用。
②自分の住んでいる「家」の安全性を確認しよう。
③避難のシミュレーションをしてルートを確認。危険を回避して設定しよう。
④できれば・・・・・隣人と協議しよう。

は。ハザードマップ自分の居住地のリスクを確認しよう

●知り、予測し、「心構え」ができることは、
どんな過酷な状況でも「自分を助ける力」になります。

首都直下地震が起きた時の自分の生活圏のリスクはなに?
例えば、道幅の狭い密度の高い住宅地にある。近くに大きな化学工場がある。海に続く川がある。レトロなおしゃれなビルetc.その土地それぞれの状況があります。それらを確認したうえで、避難所までのより安全なルートを探りましょう。

家、会社など、生活範囲のリスクを知ろう!

は。ハザードマップ自分の居住地のリスクを確認しよう

●自分の生活圏はどんなとこ?「ハザードマップ」で必要な情報収集を!

自宅、会社のある地域はどのような場所ですか?
例えば駅前のビル街に近い、木造家屋密集住宅地、裏山がある住宅、零メートル地帯、周りに大きな化学工場がある、などその地域の特性は様々。震災を考えた時に、揺れに伴う災害は、一様に被災しますが、それに伴い地域で起こる被害のリスクはその環境により様々なのです。
地震での被災がある。またそれに伴い発生する土砂崩れ、津波などの土地に関わる被害の状況が重要な意味を持つのです。また、その地震さえも火山活動によっておこることもあります。

今、各自治体は地域に特化した対策に力を入れ、具体的な地理的なリスクを調査し、危険レベルを示す「ハザードマップ」としてHPで発表、また配布しています。(※自治体ごとに内容は違います。)

ハザードマップは一般的に対象地域の水害、土砂災害などの危険予測や避難に関する情報、そして避難場所、地域により避難場所が遠い場合の指定避難道路、などの防災関係施設位置などを地図化したもので、地域の防災情報を知るうえで重要なアイテムとなっています。

●災害ポータルサイト(国土地理院)
https://www.mlit.go.jp/river/bousai/olympic/

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●国土交通省 ハザードマップポータルサイト
https://disaportal.gsi.go.jp/

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●地震本部ホームページ(政府 地震調査研究推進本部)
https://www.jishin.go.jp/

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●地震に関する地域危険度特性調査 (東京都市整備局)
https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/bosai/chousa_6/home.htm

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事前に自分が生活している地域の災害リスク情報を収集をしよう。

家や会社の耐震基準を知ろう!

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●自分の家、会社や学校のビルは地震に強い?
日々生活する場所の「室内の安全の確保」は勿論、建築物自体の安全について把握しておくことも重要です。
建築基準法とは、人命を守るために最低限の基準を定めたもので、時代と共に変化してきました。
国の「国土強靭化アクションプラン2016」でも、1981年以降の新耐震基準法に基軸が置かれています。
それは、「極めて稀に起こる大地震でも倒壊しないこと」が前提になっています。

まずは、自分の住んでいるマンションや、会社のビルが、どの耐震基準を満たしているのかを知っておきましょう。

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熊本地震で、リスクが表出しました。

新耐震基準1981年では、熊本地震で9.1%が倒壊・崩壊

土技術政策総合研究所 日本建築学会が実施した熊本地震の木造建築物倒壊状況調査で、1981年から2000年5月までに建てられた住宅8000棟のうち、9.1%(73棟)が[倒壊・崩壊]という結果を報告。

その後、1981年から2000年5月の間に建てられた木造住宅のうち8割超が大地震の際に倒壊する恐れがあるという報告もありました。

※戸建木造建築においては、 2000年に告示された 「耐震基準に関連する 告示」での耐震化が 望ましいと考えられる。

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避難のシミュレーション 危険を回避してルート確認しよう。

ハザードマップで災害ごとのリスクを把握したら、リスクを複合的に考え、その危険を回避(アボイド)して避難ルートを検討しましょう。災害の種類によってリスクが変わる場合もあります。
例えば、地震、洪水、土砂災害、津波など、それぞれ災害ごとに選ぶルートは違ってきます。また、津波の場合など、高台の避難場所が自宅から遠い場合は、途中でいったん安全を確保できる場所はないか確認しておきましょう。地区指定の避難場所、避難所、広域避難所と、それぞれへのルートを2つ。また、近くの地域の避難所も確認しておきたいものです。

●東京都防災マップ
https://map.bosai.metro.tokyo.lg.jp/

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●ハザードマップの活用方法 国土地理院
https://www.gsi.go.jp/CHIRIKYOUIKU/hazardmap_learning.html

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お隣さんと、話してみましょう。

「まさとも」の皆、また、お隣さんにハザードマップを見せたり、大家さんと話したり・・・・。情報を共有できることが重要。広げていきましょう。

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