こんなところで被災  場所別対応マニュアル 室外1
こんなところで被災  場所別対応マニュアル 室外1

友人と食事のため外に。老舗の天ぷら屋が入っているというビルに。なんかレトロなビルね。
おしゃべりしながらエレベーターにのりこみます。

先に2人乗っていたので、ドア側に立ちます。
その時、携帯の地震アラームが鳴り始めました。
驚いた私の前で、友人がすべての階のボタンを押し出します。

変な動きで大きく揺れ出したエレベーター。
揺れながら、近場の階で止まってドアが開きました。
転がるように外へ出ました。中の女性が腰が抜けたように座り込んでいます。ドアが閉まりかけ、悲鳴を上げます。足をいれ、早く!!引っ張るように外へ連れ出します。

サバイバルポイント

①すべての階のボタンを押す。
②最初に停止した階で降り、徒歩で移動。
③開かないときは、インターホンで連絡。
④万が一、閉じ込められたら、インターホンで管理センターに連絡を。
⑤地震で停電しても、非常用バッテリーで点灯します。落ち着いて外部との連絡を。
⑥インターホンの連絡が取れなければ、119へ電話。

※1981年以降設置の新しいシステムであればセンサーがP波に反応し、自動的に最寄階に停止し扉を開放、利用者の避難を促します。
※開いたドアは一定時間で締まりますが、中からは開けられます。閉じこめられる事はありません。
※その後のエレベーター・震度4以下は、自動復旧。・震度4以上は技術者による点検がなければ復旧しません。
※鞄に水とチョコレート、クロビニール。

復旧には3日間かかった場合も。

エレベーター復旧の優先順位
① 人が閉じ込められている
② 病院など、弱者が利用する建物
③ 自治体など公共性が高い建物
④ 高さ60メートル以上の高層住宅
⑤ そのほかの建物

こんなところで被災  場所別対応マニュアル 室外1

仕事が終わり、友人と2人でJRに乗り込みます。
ドアの近くは混むため、車両の奥のつり革のことろに移動。つり革につかまりながら、おしゃべりをしていました。その時、キーという音と共に電車が減速しました。友人が衝撃に倒れそうになります。

支えて、つり革を持ち直したところ、激しい揺れが。
掴まっていない方が、次々と倒れています。荷物が網棚から落ちてきます。キャー。揺れに振られないように、踏ん張ります。

サバイバルポイント

①上からの落下物に気を付けて。
②つり革や手すりにしっかり掴まり、体を安定させよう。
③乗務員の誘導、アナウンスに従って非常口から外に出ます。
④勝手に非常コックを開けたり、外へ出ない。

※もし、停電してもバッテリーによって車内灯が点灯します。
※線によっては、電車自体や、線路に高圧線がある場合も。
※緊急地震速報があれば、電車は減速停止、します。バスは緊急停車します。
※首都直下の場合など、発震では緊急停止となる可能性ある。

こんなところで被災  場所別対応マニュアル 室外1

●駅・ホーム
線路下に落下しないように、ホーム中央に移動しベンチ脇の柱に身を寄せ、三角地帯を作り看板やライト、天井板など落下物から頭を守るように、鞄などで頭を守る。
●バス
サスペンションにより揺れを吸収。感覚的には揺れが穏やか。市街を走っているバスは速度規制があり比較的安心。が、震度5以上でハンドルを取られる可能性もある。つり革や手すりにしっかりつかまって。
●新幹線は小さな揺れを感知するユレダスシステム導入。安全性が高い。
●地下鉄は揺れ自体が半分程度。東京メトロはコンパクトユレダス。係員の指示に伴い、非常口から避難。非常口は最後尾と先頭車両。出来るだけ早く地上階へ、停電も自家発電で点灯します。地下通路の60mごとに出口があります。パニックに巻き込まれない事が重要。
●JR東日本、早期地震検知システム導入。
●駅は、耐震化が進んでいて大きく崩落することはないと考えられます。避難場所として解放される場合もあります。が、吊看板などの落下には注意が必要。

こんなところで被災  場所別対応マニュアル 室外1

エスカレーターで下に降りている時、あと半分くらいで着くかなぁと思っていた時、ドンという突き上げる力に驚き、あわてて手すりをつかみます。地震だ!!大きな揺れに振り落とされないようにステップの右側に体勢を低くしながら踏ん張ります。キャーという声で、上の人がキャリーバックを落としたよう。左側を勢いよく落ちていきます。

それでもエスカレーターは動きます。

その時、停電なのか真っ暗に。少ししたらエスカレーターが急停止しました。真っ暗な中に背中を押されて、前に足を出します。”落ちるっ”と思った時に床につきました。エスカレーターの横に身を寄せます。

サバイバルポイント

①発震の際の衝撃に、振り落とされぬようにしっかり手すりを掴んで、踏ん張って。
②前の人との間にゆとりを持って。
③エスカレーターの停止は手動か停電の急停止。ガクッという衝撃に身構えて。将棋倒しが多く発生します。
④停電を考え、どの程度でフロアに着くか見ておくことも重要。
⑤上の人が落ちてきたり、鞄やキャリーが落ちてくることも。そのつもりで身構えて。

※地震の揺れで止まる自動制御システムはありません。
※手すりを離さずに。

こんなところで被災  場所別対応マニュアル 室外1

課長と営業でC社に来訪。C社はその右肩上がりの業績に超高層ビルに移転。超素敵なオフィスです。エレベーターを降り、受付で連絡をお願いして横に立ちご担当様が来るのを待ちます。

その時大きな地震が!!

ビル自体のギシギシいう音とともに、ビル自体が大きく振り回されるように揺れています。
自分の足元も1m位左右に振られ、立っていられず、あわてて受付の作り付けのカウンターにしがみつきます。
課長も掴まっています。「長いぞ、踏ん張って耐えろ。」
お客様用のスペースの椅子が、揺れに伴い大きな音を立てながら滑っていきます。来客の方が転び、作り付けのテーブルにしがみついています。

サバイバルポイント

①長周期地震がおこる。中高層階の揺れ幅は、1mから2m以上のことも。揺れ幅は大きくゆっくり、長い時間、数分間も揺れることも。
②家具が滑るように移動します。そんな家具をしっかり避けて。
③テーブルなどにしがみついても、降り飛ばされる可能性が。
④窓ガラスから離れる。カーテンウォール工法で割れることはまずないとされています。
※長い大きな揺れの共振現象で、窓枠が外れる可能性が。気圧により外部に吐き出される可能性がある。窓際から離れましょう。
④柱や壁に寄り添い、しっかり固定された家具などにしがみつく。
⑤玄関が唯一の出口。出口までの道を確保しておく。
⑥エレベーターが停止。高層難民になる可能性も。備蓄に重点を置いて。飲、食、トイレは最重要。
⑦火災にも意識を。

こんなところで被災  場所別対応マニュアル 室外1
こんなところで被災  場所別対応マニュアル 室外1

今日は休み。ちょっと遠出をしようと車に乗り込みました。
調子よく鼻歌交じりで走行中、ドンと突き上げられる感触に驚いてハンドルを取られそうになります。前の車にならって減速し、左の路側帯に停止します。

サバイバルポイント

※警察庁ホームページ

①車を安全な地域まで運転していけない場合は近くの空き地、パーキングエリアなどに移動し減速停車。それも無理なら左側の路側帯に寄せ停止。急ブレーキ、急ハンドルはNG。
②道路の左側の路肩に減速し停車。キーをさしたまま、貴重品を持ち窓を閉め、ドアロックはしない。紙に連絡先を記載し残して、徒歩で逃げる。※どこに置いたか、メモを。
③停止後はカーラジオ等により地震情報や交通情報を聞き、その情報や周囲の状況に応じ行動。
④引き続き車を運転の場合、道路の損壊、信号機の作動停止、道路上の障害物などに十分注意。
⑤警察の指示が出たらそれに従って。

●一般道路 震度5以上でハンドル制御が難しくなるといわれています。玉突き事故や路肩に乗り上げるなどの事故の多発が予測されます。道路自体の損壊も出てくるため、速やかに、道路の左側にゆっくりと減速停車し、離脱を。
●高速道路震度5強以上で全面通行止め。緊急車両優先で一般車両での避難はNG。また、道路や信号機などの故障などで2次災害の危険も。停車し徒歩で避難。2~3kmおきに非常口、首都高の高架では1km。
●トンネルでは400mごとに非常口。火災が起きたら、壁面の非常装置で連絡。非常電話で警察署、消防署にも連絡を。

RELATION

このマニュアルを読んだ人は、
こちらも読んでいます。