知っていますか?地震発生のその後の行動

地震発生!! 今までに経験のないような揺れ。翻弄される。キャーッ!!その後、あなたはどう行動しますか?

様々な方々に「防災のお話」をうかがい、私たちが気になる2つの点があります。

それは、発災①「キャーッ」のその時、②その後を行動を、自分のこととして、具体的にイメージできていないということなのです。

例、質問です。

自宅のソファで休んでいる時、震度7の地震が起こったら?

それは身を隠すわ。

どこに?

えっ?机の下?

ソファの前の?入れる?

低い!!

これは、実際にヒアリングでお聞きした内容です。学校での避難訓練で言われたことだけが、自分の防災知識だという人、案外多いのです。集団行動で校庭や、体育館へ。では自宅ではどう行動するのでしょうか。

人は、いざその時をイメージできていなければ、驚くばかりで、動くことはできないのです。

それは、赤ちゃんみたい

反対に、イメージできれいれば、行動に移せるのです

防災First Step

出来るだけ、具体的に知り、イメージしましょう。
正しく怖がることから。

地震発生からの行動。こんなことが起こります。

ここでは、大規模震災が発災した後、その時間経過とともに、「どんな行動が必要になるか」を示しています。

重要なのは、この例をもとに、「自分だったらどうするか」を考え、具体的な行動をイメージし、準備することなのです。

大規模震災が発生~2分 絶対に自分の身を守れ!!

  • 室内では、固定していない家具などの転倒や落下物から身を守る。移動できなければテーブルや机の下、柱や構造壁と動きにくい家具の側、三角地にもぐり、落下物から頭、身を守る。
  • 外にいるときも同様に、ビルの外壁、ガラスなどの落下物から鞄などで頭を守る。自販機、電柱、ブロック塀などから離れ身を守る。比較的新しい頑丈なビルに逃げ込むことも。

2分~5分 出口を確保しろ!火の始末だ!

  • 落ち着いて火元確認、初期消火。揺れが収まったらたばこや仏壇、ストーブ、電化製品など火の始末。ガスは自動消火。出火していたら小さい火のうちに初期消火。火が大きくなるには2~3分かかる。その間に消火。
  • 上履きやスリッパ、靴を履く 足元注意。室内の落下物、倒れた家具、割れたガラスなど室内は危険がいっぱい。足の怪我に注意。
  • 避難のために出口の確保。ドアを全て解放。玄関がだめなら、ベランダなど。
  • 木造家屋などで住居がギシギシ言っていたら、外へ避難。外部へ飛び出さない。外に出るときは瓦、ビルの外壁、看板の落下などに注意して。

5分~10分 余震に気を付け居場所は安全か確認を!家族、所属組織の安否と家、会社などの安全確認を!

  • 居る場所の被害状況点検と、余震により被害の拡大がある場合は避難準備。
  • 外にいる時も、近くの避難所に身を寄せる。①一時避難持ち出しグッズ。
    ②玄関に避難先、連絡先を貼る。
    ③避難の際はブレーカー、ガスの元栓を切る。(コンセントを抜く、ガス器具を止める。)
    ④ラジオ、スマホなどで状況により情報収集。外部の場合、避難所情報の取得
  • 家族や会社、組織の周りの人の安否確認。家族など安否情報共有(メール、SNS、災害伝言ダイヤル、三角通信など)※沿岸部では津波に備え、ひとまず高台に避難※火災の危険が迫った場合、一時集合場所、避難所などに避難。
  • 子供を学校に迎えに行く。
三角通信

遠距離はつながりやすい。遠くの親戚を経由して安否確認するなど。

10分~12時間 隣近所の安否確認と共に助け合おう!

  • 家屋倒壊の可能性がある場合、長期避難を念頭に入れる。
  • 隣人の安否を確認。火災の有無などお互い声を掛け合い確認。もしも生き埋めなどの場合、可能な状況ならば協力し合って救出救護。※災害時要配慮者。安全な場所への誘導。

12時間~3日間 2~3日は自分でしのぐ!

  • 倒壊の恐れのある建物には、絶対に入らない。その場合は避難所での避難生活を。
  • 助けは来ない!!最低3日間は自分でしのぐ!ライフライン(ガス、水道、電気)をはじめ、食糧の流通途絶える。ライフラインの代替えと備蓄。最低3日間は自宅にあるものでしのぐ。※隣近所で食材をもちより、炊き出しなど。
共助が重要

避難所でも食事はすぐには来ません。

最低3日間は、自分でしのげるように。

4大防災備蓄品

飲食
トイレ
寝る
衛生用品

ライフラインについて

電気(数日から1週間で復旧)

懐中電灯、ライト、ローソク、ソーラーライト、発電機

  • 復旧時の通電火災対策が重要 
  • 使用時に被災の場合は必ず切って、コンセントを抜く。
  • 電気機器の火災は、まずブレーカーを切り、消火器で消す。
ガス(1か月程度)

卓上コンロ、携帯コンロ、バーベキューグリル

  • 震度5以上自動停止。揺れが収まってから、スイッチ、元栓を閉める。揺れが収まった後、ガス臭の有無、ガス機器の確認、接続具の確認をしておく。
  • 復旧状況 ガス会社のホームページで情報を確認 マイコンメーターの復旧方法
  • LPガス マイコンメーターで自動停止。機器の確認は業者。
水道(上水道1か月、下水道3カ月)

備蓄飲料水、地下水(井戸)、風呂の残り湯、雨水タンク

  • 最低3日分の水を確保。目安、一人一日3L。水道水汲み置き。清潔な蓋ができる容器に口いっぱい入れる。直射日光を避け、3日から7日まで保管保存可能。取り換えた水は洗濯などへ

3日以降 本格的な避難生活から、早期の復興を!

  • 防災機関の応急、復旧活動が本格化。ボランティア支援などが始まる。住民、ボランティア、行政などが一体となり復旧、復興へ。
  • 避難所での避難生活 集団生活のルールに従う。避難所は避難する人が運営組織となる。組織に積極的に参画しよう。市町村や自主防災組織のルールに従う。
長期間の食品確保ローリングストック

常に一定の備蓄量が保持される!

避難所でも、自宅避難でも、お互いへの配慮と協力が重要です。

心構えと準備を。特に女性は、様々なストレスが生まれやすい環境です。

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