ライトを選びましょう

暗闇は危険を増します。安全、安心のためにも、光源と熱源を確保しましょう。
電気は、水道やガスと比べると早期の復旧が想定されます。阪神・淡路大震災。東日本大震災の実態から、送電が開始されるまで、数日から10日間程度要することが想定されています。首都直下、南海トラフと被災範囲の広さや、中枢管理部門の被災が前提となる場合、復旧まで時間がかかるという想定も。それまでの間、暗闇を照らすため、温かいものを食べるため、光源、熱源を確保しましょう。また復旧による通電火災も問題。ブレーカーを下すなどの管理も重要です。

サバイバルポイント

①照明ライトの保管設置・場所は、いつも見えるところに。
②ライトは多いほど便利。各部屋にライトを設置。
③携帯するライトは、ハンズフリータイプを選びましょう。
④充電方法を確認。しっかり電源も備蓄して。キャンドルは有効。
⑤温かい食事は活力です。熱源は必須確保を。

「照明ライトはここ」日常生活で見えるところに設置しよう

ここに置いてある」と日常に意識できる場所に設置しておきましょう。棚の上などに置いておくと、地震で落下し、夜間停電などでわからなくなる場合も。割れにくい素材など落下の衝撃に耐えるものを。

ライトとコンロの選択方法
ライトとコンロの選択方法

①「照明スイッチのそばに設置。」
照明スイッチはどこにあるか、行動体で記憶している人も多いのです。その壁に貼り付ける形で設置しておけば真っ暗闇でも場所のイメージができるはず。

②ライトに暗闇でも光る「蛍光シール」
を貼っておくと、真っ暗闇でもわかります。※暗闇で拾い上げる際は、割れ物などに気を付けて。

ライトとコンロの選択方法

ライトは多いほど便利。各部屋にライトを設置。

「ライトは多いほど良い」。少なくても、家族各自1個は持つように考えましょう。

トイレなど、自分の動きに合わせて持ち歩くことが必要となります。家族で一つでは、トイレや必要に伴い人が動くと、他が困る場合が出るからです。いくつかの数を確保しましょう。また、被災時に部屋のどこにいるかわからないため、トイレ、洗面、 キッチン、玄関、寝室など、各部屋ごとに置いておくことも重要。サブのものなどは、100円ショップの乾電池式のものでOK。数を確保しましょう。

携帯するライトは、ハンズフリータイプを選びましょう

「ライト」大きくは、携帯型、移動型、据置型、の3パターン。用途に合わせて選んでください。

①携帯用小型ライト
日常、携帯用で鞄に入れておけるような小型ライト
②据え置き型
被災時の生活で使用する広範囲を照らすランタンなど。
③移動型 行動とともに移動し前方に光を照らす。
懐中電灯、ヘッドライトなど。

ライトとコンロの選択方法
ライトとコンロの選択方法

被災時は、瓦礫やひび割れなど室内、室外ともに環境は不安定、過酷な状況になる場合も。
なにか起きた際に、手が空いていれば対応がしやすいのです。

ライトとコンロの選択方法

充電方法を確認。しっかり電源も備蓄して。キャンドルは有効。

充電方法も、乾電池式、手回し式、ソーラー充電等があります。
乾電池式は使わなくても電池は消耗していきます。変えの電池も長期保存のものなどを選びましょう。
※ソーラー充電は、冬の日差しが弱いときには十分に充電できない場合も。確認しておきましょう。

●「キャンドル」は、充電のいらない便利な照明です。
震災時に余震などにより倒れることがないような形状を選択しましょう。マッチやライターも。

ライトとコンロの選択方法

温かい食事は活力です。熱源は必須確保を。

ガスは復旧まで1か月から1か月半を要することが想定されています。埋没されているガス管などの修理は、掘削作業が必要となるために、ある程度の時間がかかることが想定されています。

ライトとコンロの選択方法

●「温かい食事」を作るため、「卓上ガスコンロ」は必需品。
避難所不足となる状況が予測されます。避難所以外での避難生活では、「食事」を自分で充足しなければなりません。その際、温かい食事は元気のもとにもなります。「ガスコンロ」など煮炊きに使える熱源が必要となります。常に鍋などで使用する卓上コンロは、被災時の熱源として有効です。
日常に使用するガスコンロの保管は、防災備蓄としても保管、管理をしましょう。

●ガスボンベ 1本で60分。1日1本(家族2人まで)×日数分を保持しておきましょう。
被災時に、ガスボンベはあっという間に完売状態で購入できなくなることも。平常時から12本くらいは備蓄しておくことをお勧めします。

ライトとコンロの選択方法

水・カップラーメン・レトルト 温めたり、 湯煎料理ができるポリ袋を利用した、パック料理にも使用できます。

パッククッキング 温かいものを食べましょう。

ライフラインの状況により、水が無かったりと調理にもおのずと制限が掛かります。キャンプ料理などで使用するノウハウや、湯煎料理ができるポリ袋を使用したパッククッキングなど、様々な非常食レシピがあります。

ライトとコンロの選択方法

高密度ポリエチレン製のポリ袋に食材を入れ、湯煎して加熱することで、料理ができる調理法です。

ライトとコンロの選択方法

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