絶対に、生きる。自分を守る、5つの行動。

防災してますか? との問いに、皆さんの多くのお答えは、「飲料水と食事を少し・・・・」。そう、皆様にとって、「防災=防災備蓄用品」なのですね。いえいえ、防災用品も重要な対策です。でも、防災備蓄は、生き残った人のみが使うもの。

まずは、しっかりと生き残りましょう。 そこから始まるのです。

震度6以上ってどんな揺れ?

穏やかな日常、突然、前触れなく襲う強烈な揺れ!!立っていられず座り込む、動けない、なんとか頭を隠そうとする。

震度は、震度0から震度7までの10階級に区分されており、これを震度階と言います。(震度5と震度6はいずれも、強・弱の2階級に分かれています。)

大規模災害では、震度6以上の揺れが想定されています。

震度6から、人は立っていられず、その場にしゃがみ込み、這わないと動けなくなります。

さらに震度7では、何かにつかまらないと、強い力で飛ばされることも。

東京都と消防庁の地震体験車に乗せていただいて震度7を体験。あまりの揺れに、テーブルの下に入るつもりが、テーブルの天板に頭をぶつけ、入ることもできない。思うように動けないことを実感。

思うように、体を動かすことはできません。地震の揺れにただ、怖くて、翻弄されるままです。パニックになる場合も。

だから、事前の準備が重要なのです。

  • 留めていない家具は、移動するか倒れるか。震度7なら飛んでくる。危うく押し寄せてきたタンスの下敷きに
  • 棚の上などにあるものは全て落下。びん類なども落下し破損。震度7では投げられるように飛んでくる。吊り照明まで割れた。
  • 逃げるとき靴がなく、足の裏を切った。その後の避難が大変だった。
  • 本棚から本が飛んできた。辞書の重いものまで。
  • 重い電化製品でも、放り投げられるように落ちる。
  • エアコンの冷却水の管が切れ、水が降ってきた。
  • けがをして、血を流している人が大勢いた。
  • 倒れた家具に足を挟まれて動けなくなった。怖かった。
  • ビルから強制的に出された人が、余震の中呆然と立っていた。
  • 爆弾のような地鳴り、ミシミシ、ギシギシ家が鳴る。外部からの騒音、ものが落ち割れる音、自分のキャーっという声、音がすごい。
  • 耐震性の足りない建物は、倒壊するか破損。すっごい音立てて崩れた。
  • ちぎれるような音をさせながら壁にX文字のヒビがはいった。
  • ビルの外壁や窓ガラスが降ってきた。
  • マンションの人と、声を掛け合って助け合った。
  • あちこちで火事が起きた。パニックで逃げた。
  • 停電で真っ暗。真暗の中の地震こんなに怖いと思わなかった。
  • エレベーターも止まる。閉じ込められる場合も。
  • 地面がバウンドした、大きな地割れ、埋没、液状化。
  • ライフラインは止まる。etc.

どのくらいの時間、揺れるの?

震源が近い「直下型」では、1分くらい揺れるとされています。

「海溝型」の東日本大震災では、主な破損継続時間は160秒、なんと、3分にもわたって観測されたとのこと。

まずは、この初動の1分から2分を、しっかりと、生き残りましょう!!

事前の準備と発災時の行動が、命を守ります。

地震だ!! 発震後2分から5分。「5つの行動。」

1.安全な場所で身を守り、揺れが収まるのを待つ。

テーブルの下に入ることだけが、重要なのではありません。安全な場所で身を守りましょう。室内の場合、廊下などが比較的何も置かれておらず、安全な場合も。自分のセーフティゾーンを作っておきましょう。

  1. 姿勢を低くする。
  2. 頭・体を守る。
  3. 揺れが収まるまでじっとして

テーブルが近くに無ければ、揺り動かされて、転倒しないように、姿勢を低くして、厚めの雑誌やクッション、金属トレーなどで頭を保護して。機転を利かせ上手に利用を。

※頭と首、お腹、そして手首、足首、ももの付け根は太い血管が通り、ケガをすると大事になる場合も。しっかり守りながら、揺れが収まるのを待ちましょう。

後頭部と首の後ろをゲンコツで守る。※この時、ゲンコツと頭の間を少し開けて。
子供に分かりやすいダンゴムシのポーズ

立ち上がれるように、足の指先は立てて。

揺れがおさまったらすぐ動けるように立膝

片膝を地面につけ、3点で身体を支える。顔を両腕で挟み、あごを引く

最良はヘルメット

外部にいる場合、倒れてくるもの、落下物に注意!!

ビルから落下するガラスは刃物です!!

ビルの高さの半分の距離まで飛散するといわれています。16mのビルなら、8mのところまで飛散するのです。高い所から落ちると、時速40kmから60kmの速度で落ちてきます。しかも粉々の破片ではなく塊で落ちてくる。落下時の風圧に対し、とがった方が下に向くのです。まともにぶつかると命の危険も。比較的新しいビルに避難や、何もなければ街路樹の隙間に隠れることも。

鞄で落下物から頭を守ろう!

鞄などで頭を守りましょう。鞄と頭の間は10cm位間をあけて、隙間がクッションとなり落下物からの衝撃を和らげます。

何もないときは、手で頭を守って。

どこで被災するかで、行動ポイントが変わります。

自動車運転中や、映画館、エレベーターなど、気を付けるポイントが変わるので、ぜひ、一度、確認しておきましょう。

2.足を守るため、靴やスリッパを履く。

室内は割れたものが散乱しています。足を切ってけがをすると、その後の避難が大変になります。靴がなければ靴下を重ね履きしたり、靴下の底に紙をつけたり、足をしっかり守りましょう。日頃から、上靴を履くのを習慣にするのも良いですね。

3.火の確認と始末をしましょう。

キッチンなどで火を使っている場合は、まず身を守り、揺れが収まってから、慌てずに火の始末をしましょう。※ガスは中央制御で止まります。キッチン以外でも、タバコや仏壇の蝋燭、アロマキャンドルなど火元になる場合も。※小さいうちに初期消火。自分の目の高さより低い火、燃えだして2~3分まで。

4.ドアを全て開ける。避難路を確保しましょう。

揺れが収まったら、ドアや窓を全て開けて、すぐに避難ルートを確保しましょう。マンションなど、玄関から逃げられない場合は、ベランダや窓ということも。

5.自分のいる場所の外部の状況を確認。避難準備へ。

余震や落下物に気をつけながら、ドアを開けると同時に外部の状況を確認しましょう。

発震から5分以降「避難へGO !!」

避難を決めよう! 悩んだら逃げる!
  1. 建物自体が不安、当面の生活が不安になる場合。
  2. 市町村などの指示があった場合。
  3. 沿岸部に津波が考えられる場所がある場合。
  4. 異臭がする。ガス臭さを感じる。焦げ臭さを感じる。
  5. 異音がする。建物からミシミシと音がする。何かが崩れるような音がする。地鳴りがする。
  • ラジオやスマホで、情報収集を。
  • 避難までの行動
    ①一時避難持ち出しグッズを手元に。
    ②出かける際には、玄関に避難先、連絡先を。
    ③避難時には電気のブレーカー、ガスの元栓を切る。
  • 家族や会社、コミュニティの人の安否確認。
  • 子供を迎えに行く・・・・・

さあ、迷わず、避難行動を始めましょう

どこで被災するかで、行動ポイントが変わります。

自動車運転中や、映画館、エレベーターなど、気を付けるポイントが変わるので、ぜひ、一度、確認しておきましょう。

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